♪乙姫様の逆襲!?♪
乙姫様の逆襲?・浦島太郎の真実
1、♪♪♪♪
昔昔、浦島は
助けた亀につれ連れられて、龍宮城へ来て見れば、
絵にもかけない美しさ。
2、
乙姫様の御馳走に、鯛やヒラメの舞踊り、
ただ珍しくおもしろく、
月日のたつのも夢の中。
3、
遊びにあきて気がついて、
お暇乞いもそこそこに、帰る途中の楽しみは、
土産にもらった玉手箱。
4、
帰って見れば、こは如何に、
元いた家も村も無く、道に行きあう人々は、
顔も知らない者ばかり。
5、
心細さにふたとれば、
あけて悔しき玉手箱、
中からぱっと白煙、たちまち太郎はお爺さん。♪♪♪♪
誰もが知っているこの御伽噺、でもこの物語をもう一度見つめなおすと、いくつもの謎があり、次々と疑問が湧いてくるのだ。
たとえば、
@浦島太郎が漁師だとするなら、海の神・龍宮城方から見れば、敵(てき)や仇(かたき)ではないのか?
そもそも、漁師=仇(かたき)を なぜ歓待したのだろう。
Aもし、純粋に、亀を助けたお礼に、龍宮城へ連れてきたのなら、最後にお爺さんにしてしまったのは、なぜだろう? それとも、これが初めからの目的だったのか? 浦島太郎を罠にかけたのか、敵討ち、積年の恨みでもあったのだろうか?
Bもしかすると、竜宮城で何かあったのではないか・・・? 最初、浦島太郎は、良い人だったのだが、酒癖が悪く、乙姫様に失礼なことをしたとか、竜宮城で何か大事件があったんじゃないか。この物語には、その大事な部分が欠落してしまったのだろうか?
それとも、乙姫様の失恋の反動?、恋しさつのって、憎さ百倍。乙姫様を裏切って、「故郷に帰りたい」と言った。 その一言が突然、乙姫様を凶変させてしまったのか・・・・?
Cあるいは、もともと浦島太郎は、海賊の頭目で、海を荒らしまわった大悪人だった。それを、正義の味方、乙姫様がこらしめたという、勧善懲悪の物語だったのか?
Dそもそも海の中の竜宮城とは、何? かつて、海底にしずんだといわれる、超古代文明だったのか? その古代の記憶が語り継がれていくうちに生まれた古代メッセージだったのか?
かつて、卓越した土木技術を駆使し、海底に巨石文明都市を造り、時を支配し、外界と隔絶し、食料を時給自足した超古代文明都市があった。
その超古代文明の秘密を知ってしまった、浦島太郎を生きて地上に返すわけにはいかなかったのだろうか?
E龍宮城のたったの3日が、地上の3百年とは、どうゆうことなのか?
アインシュタインの特殊相対性理論よろしく、
真実は、・・・浦島太郎は、宇宙人にさらわれて亀型UFOに乗せられ、光のスピードで宇宙旅行をして、龍宮星から再び地球に帰ってきたのだろうか?
Fえ!・・・ということは、浦島太郎は、タイムマシーンに乗って、未来の世界にたどり着いたといこと?
こんなSFの世界が、二千年も前の物語だったのか・・・・?
この物語は謎 ・ 謎 ・ 謎の世界なんだ・・・・。
アインシュタインの特殊相対性理論とは・・・運動している物体の経過時間は、静止している物体の経過時間に比べて相対的に遅くなる。この現象は日常的には(せいぜい速くても飛行機や新幹線の世界では・・・)すべてがあまりにも遅すぎて、分からないのだが、・・・光速(光速より速いものは無い)に、より近づけば近づくほど顕著になる。光速の90%で飛ぶロケットに積まれた時計は、止まっている地上の時計が1秒進む間に、0.44秒しか進まない。
理論的には、光速に達すると時間は止まってしまう・・・そんなバカな???・・・凡人にはとうてい理解できない・・・
よく言われる例は、双子の兄弟の兄が、光速に近いロケットに乗って宇宙旅行をして○年ぶりに地球に帰ってくると、自分は○年しか時間は経過していないのに、地球では何十年も経過し、弟はすでに老人となっているということが、起こりうる。
う〜〜ん、わからん・・・!(こんな簡単な概念の世界じゃないよね・・・!)
乙姫様の逆襲?浦島太郎の真実
「なんて、美しいんだ!」
目の前にあるのは、珊瑚、べっ甲、螺鈿細工の小箱や置物、真珠の首飾りやら、見事な水晶やヒスイの玉、ありとあらゆる珠玉の財宝がところ狭しと並べられているのでした。
ここは、竜宮城の一室。若干、十五歳の浦島太郎は、髪は蒼白、骸骨のようにげっそりとやせ衰えた体を横たえているのでした。
しかし、その部屋の壁に掛かった銀の鏡にわが身を映すと、そこには、ふっくらとした筋骨隆々のりっぱな若者が映るのだった。
「もう、三日めか、連日連夜の鯛やヒラメの舞い踊りも見飽きてしまった。山海の珍味や山ほどのご馳走を進められても、もう食べられない。それに不思議なことに食べても食べても、力がみなぎることはない。
まるで乙姫さまに精も魂も吸い取られてしまったような・・・!? あの姫は、いったい何物なのだろうか・・・?」
そこに、透き通るように色の白いそれはそれは美しい乙姫さまが、静々と現れたのでした。そして、美しい声で、突然、意外なことを言うのでした。
「太郎、おまえは、もう用済みである。これから、故郷へ送り返してやろう。嬉しいであろう。ただし条件がある、一つだけ約束をするのじゃ、ここで見た事、聞いたこと、すべてが秘密である。誰にもしゃべってはならぬ、約束できるか?・・・ 約束できないなら、帰すわけにはいかぬ、このままここで朽ち果てるのじゃ。どうする?・・・・。」
「え・・・! このまま・・・? ・・・・約束します。
・・・ここでこのまま朽ち果てるより、一目故郷が見たいものだ、もう一度母にも会いたい・・・しかし、乙姫さま、なぜ、そんなことを言うのですか?・・・・それにしても、なぜ、私は力が抜けてしまったのだろう、あ〜あ、体がだるい・・・。私の体は、いったいどうなってしまったのか・・・?」
乙姫さまは、キラキラと輝く顔をさらに輝かせて、
「私は、ついに時を支配したのだ。若者の精と魂を吸い取ることで、永遠の命を得たのだ。若者さへ傍にあれば、私は、永遠に老いることなく、この美貌を永遠に保てるのだ。わたしにとって若い男は、不老不死の妙薬なのだよ・・・。」
「もしかして・・・もしかして・・・あなたは、ほんとうは、何歳なのですか?」
「おほほほほ・・・気がついたかね・・・私はもう八百歳は越えたであろうか・・・母など千歳は越えておるわ・・・わっははは・・・」
「乙姫様・・・いったい何を言っているのですか?・・・わたしはもう、なにが偽りで、何が真実か分からなくなった。」
「何がなにやら分からぬであろうな・・・偽りと真実か・・・そうだ、みやげに良いものをやろう。これは偽りの鏡である。いつも真実と反対の偽りを映す。しかし、意外にも普通の鏡と変わらず、これが偽りの鏡だと気づく事は無いものだがな・・・ワハハハ。・・・面白くないか・・・?
それでは、これはどうだ! もう一つ良い物をやろう。これは、真実の玉手箱である。真実を知りたい。すべてを知りたいと思った時に、この箱を開けるのじゃ・・・。
その時、この箱の中に真実が見えるであろう。しかし、真実は、時に残酷な事もある、その覚悟が出来たときのみ、この箱をあけるがよい。」
竜宮城の窓辺にもたれて、浦島太郎をそっと見送る乙姫に、いつのまに現れたのか母親はそっと声をかけるのでした。
「乙姫・・・、今回は、わりと早かったわね・・・。」
「ええ、だって次の男が、亀に連れられて、もうすぐやって来るのですもの・・・。」
"Oh! Came Here !!"
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浦島太郎の真実は、こちら!
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