●田んぼの”たにし”の秘密●
なめくじとかたつむりとたにし
むかし、むかし、あるところに、なめくじと
かたつむりと
たにしがおりました。
石の下にはなめくじが、じめじめと、
湿ったところを、行ったり来たりしておりました。
なめくじの母は、言いました。
「けして、石の外に出ては、いけませんよ。かえるにたべられてしまいますよ。
又、けして、
太陽の光をあびては、いけませんよ。干からびてしまいますよ。」
笹の葉には、雨のしずくがポタリ、ポタリ。かたつむり
は、その上を、つるりつるりと、すべっておりました。
かたつむりの母は、言いました。
「けして、田んぼの中に入っては、いけませんよ。おぼれ死んでしまいますよ。
又、石の下にも入ってはいけませんよ。でられなくなってしまいますよ。
それから、鳥に食べられないように気をつけるのですよ。
晴れた日は、葉っぱのうらに隠れているのですよ。」
田んぼには、たにしが、もぞもぞと泥の中に、もぐって、おりました。
たにしの母は、言いました。
「けして、田んぼの外に出てはいけませんよ。笹の葉に登ってもいけません。落ちてけがをしますよ。
又、石の下にも入ってはいけません。出られなくなってしまいますよ。
サギに食べられないように、泥の中にもぐっているのですよ。」
なめくじとかたつむり
6月のどんよりと暗い、ぽつぽつと、雨の降りしきるある日のこと、
なめくじと
かたつむり
は、田んぼの脇の笹の根元で出会いました。
田んぼの回りは、ケロケロ・・・、ゲーゲー・・・
かえるの大合唱でした。
なめくじは、
かたつむりに言いました。
「そもそも我身ほど、苦労ばかり多いものは、ないでしょうね。
かえるを恐れるばかりではなく、このように裸の身ですから、
炎天下には、干されてしまい、
そのほか苦しきことばかりですが、あなたが、うらやましい。
背中に家をもち、かえるに襲われても食べられる心配もない。
夏の炎天下にも、又、
はげしい風雨にも、その身をちぢめていれば、安心ですね。」と、
言うと、
かたつむり、が答えて言うには、
「けして、けして、わが身をうらやんでくださいますな。身をちぢめてもしかたがないこと。
重い家を一生背負って生きていかねばならんのですから・・・・。」と、答えて、つるり、つるりと、去っていきました。
なめくじとたにし
そこへ、田んぼのたにしがやってきました。
たにしは、
なめくじに言いました。
「そもそも我身ほど、苦労ばかり多いものは、ないでしょうね。
サギを恐れるばかりではなく、このように重い家を背負う身ですから、
ちょっと動くにも、疲れること、疲れること、
そのほか苦しきことばかりですが、あなたが、うらやましい。どんな狭い、石の下でももぐりこめて、食べられる心配もない。
夏の炎天下にも、又、
はげしい風雨にも、石の下に、身を隠していれば、安心ですね。」と、
言うと、
なめくじ、が答えて言うには、
「けして、けして、わが身をうらやんでくださいますな。身を隠してもしかたがないこと。
けして、一生、明るい太陽を見ることも無く、日陰の身として、生きていかねばならんのですから・・・・。」と、答えたのです。
そこで、ふと、なめくじは考えました。
「それでは、かたつむりと
たにしをくらべたら、
どちらが不幸な身の上なのだろうか?」と、・・・・・。
かたつむりとたにし
そして又、数日たった、太陽のギラギラ輝く、ある日のこと、
かたつむりと
たにし
は、田んぼの脇の笹の根元で出会いました。
かたつむりは、
たにしに言いました。
「そもそも我身ほど、苦労ばかり多いものは、ないでしょうね。
重い家を一生背負って生きていかねばならんのですから・・・。よくよく見れば、あなたの家も・・・
私の家より、重そうですね・・・。
それにしても、かたつむりと
たにしは、よく似ていますね・・・・。」
と、不思議そうに、首をひねりました。
たにしは言いました。
「いえいえ、かたつむりさんは、眺めの良い、
高いところに登れて、うらやましい。」
そこへ、風がピューッ ピューッと吹くと、
「それに、
あなたには、あな
たにしかないものが、ありますよ・・・・。」
かたつむりは、真っ赤になって、言いました。
「え・・・、なんですって! わたしは、たにしでは、ありませんよ・・・
プン!!」と、横を向いてしまいました。
かたつむりは、思いました。
(そうだ、そうですよ! 私は、高いところにも登れるほこり高き、
かたつむりじゃないですか!・・・)
たにしは、思いました。
(なぜ、かたつむりさんは、怒ったの?
あな
たにし
かないものとは、「遠くからでもよく見えるキラキラ光る、そのきれいな家ですよ。」
と、言おうとしたのに・・・)
たにしは、身をちぢめると、
田んぼの中へと転がり落ち、泥の中に潜ってしまいました。
・・・・・・・・
そこへ、空から、1羽のサギが、
かたつむり
めがけて、舞い降りてきたのでした。
「ぎゃあ〜!!・・・・・・・・・」
あぶない! かたつむり
・・・!!!
つづきは、あなたが、想像してね
!
実は、ここまでは、
すらすらと、走ったのだが、これからが、Good!アイデアが浮かばない。
大きな壁だ!スランプだ!!
・・・う〜ん、こんなのどうかな??
(A案)かたつむりは、
サギに食べられ、ジ・エンド。
一応、ノーマルタイプ。
(B案)実は、サギは、
かたつむりを食べにきたのではなく、ぐちを言いにきた。
つまり、サギは、言う。
「そもそも我身ほど、苦労ばかり多いものは、ないでしょうね。
わしを恐れるばかりではなく、
昨今の、フューチャーや姉歯建築士の耐震偽装事件以来
、サギ
という名前から、警戒されて、ちっとも人気がでない。
子供たちに人気のあなたがうらやましい。・・・・」と。
(C案)そこへ、たにしが助けに、
COME BACK!。
実は、たにしは、
楽天の、”みきたにしゃちょう”で、
わしをつれて来る。
そして、サギは、
OUT
(なぜ、わしだか分かるよね!)
(D案)実は、かたつむりは、貝殻をかぶった、
なめくじだった。
なめくじは、貝殻を脱ぎ捨てると、石の下に隠れて
ぶじだった。
つまり、サギは、
なめくじによって、
詐欺にあい、どちらが本当の
サギだか、分からなくなった。
これが、いいかな〜!!??。
先日、ある友人から、「なぜ、”田んぼのたにし”
などという、
意味不明な、弱々しい名前をつけたの?」と、メールが有りました。
実は、”田んぼのたにし”って、思うほど、弱々しい名前でもないよ・・・・!
ってか・・・!! えへへ!!
今日のメニューに戻る